【サプリメント】オメガ7・オメガ3などの特徴について解説

脂肪酸の分類

オメガを知るうえで、まず脂肪酸について理解を深めましょう。脂肪酸とは、脂質の主成分のことです。大きく分けて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があります。

・飽和脂肪酸

乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれています。常温は固形になっていることが多く、酸化しにくいです。体内で合成することができます。摂りすぎると悪玉コレステロールが増えるため、摂取量の管理が必要です。

・不飽和脂肪酸

魚類や植物性のオイルに多く含まれています。常温は液体で、酸化しやすい脂肪酸です。体内で合成できないため、食品から摂取する必要があります。オメガは、この不飽和脂肪酸に分類される成分です。

オメガは不飽和脂肪酸に分類！

不飽和脂肪酸は炭素の二重結合の数に応じて、多価不飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸に分けられます。それぞれ以下のような種類があります。

多価不飽和脂肪酸は炭素の二重結合が2つ以上あり、一価不法和脂肪酸は炭素の二重結合が1つです。

各オメガの特徴について

・オメガ3

オメガ3は積極的に摂取したい成分です。血液中の中性脂肪を低下させるなど、身体を健康に保つのに役立ちます。体内で合成できない必須脂肪酸のため、食品から摂取します。例えば、リノレン酸はアマニ油やエゴマ油に多く含まれており、EPAやDHAは青魚を食べることで効率的に摂取できます。

・オメガ6

オメガ6は、コレステロール値を下げるのに役立つと考えられている成分です。オメガ3と同じく必須脂肪酸に分類されます。ゴマ油やべに花油、グレープシードオイルなどに多く含まれます。

・オメガ7

オメガ7は比較的新しい成分です。代表的な種類であるパルミトレイン酸は、マカデミアナッツやアボカドなどの植物性オイルに含まれます。また、藻類からも抽出されるなど注目を集めています。

・オメガ9

オメガ9は、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールだけを減らす効果を期待できる成分です。オレイン酸はオリーブオイルに多く含まれており、加熱調理に適している点が魅力といえるでしょう。

このように、オメガといってもオメガ3やオメガ7などの種類に応じて役割が異なります。また、体内で作ることができるものもあれば、作ることができないものもあります。そのため、オメガ脂肪酸を効率的に摂取したいときは、食事に加えてサプリメントなども活用して不足分を補いましょう。その際、摂取量の目安についても確認しておくと、脂肪酸の過剰摂取を避けられます。